2023年48G楽曲 私的10選

昨年、なんとなくこんな記事(2022年48G楽曲 私的10選 - 言いたいことがないんだよ)を書いていたのですが、せっかくなんで今年も書いておきます。別に深い意味はありませんが、昨年に引き続きアイドル楽曲大賞の対象期間と同じく2022/12/1~2023/11/30までにCDもしくは配信でリリースされた楽曲から選んでみます。範囲はAKB48グループと現役メンバーが関わっている派生ユニットで、坂道シリーズとかその他秋元康楽曲は対象外です。

 

例によって私的10選ということで個人的にあまり好みではない秋元康プロデュースアイドルの王道の曲調のものは外しています。最近の傾向としていわゆる秋元康系アイドルの王道楽曲ってのが世界や日本のポップスの潮流と乖離して独立したジャンルとして確立しつつある気はしてます。この先5年とか10年とか経つとポップスと演歌みたいに全く別ジャンルって考えられるようになってるのではないかと。

 

あと、48グループ関連楽曲に限ると秋元康以外の作詞曲も増加も顕著。秋元康先生は48と坂道以外にも僕の見たかった青空とかWHITE SCORPIONなんかも始動してきっと忙しんでしょうし、書き下ろしオリジナル公演を始めたり派生ユニットを作るにはそうするしかないっていう消極的理由もあるんでしょうが、結果的には音楽的には豊かになったような気がします。

 

といったところで、非秋元康楽曲5曲と秋元康楽曲5曲をチョイスしてお届けしてみようと思います。

 

まずは非秋元康楽曲部門

 

異形のダンス / SKE48 TeamKII

SKE48の新公演第2段、TeamKII「時間がない」公演。初日は2022/12/11で公演CDリリースは2023/12/21ですが昨年対象外にしたので選びました。公演の目玉となるNight Tempoプロデュース曲が4曲のうち「ハートブレイカーズ」が48G楽曲では近年珍しく宇多丸さんのマブ論で取り上げられたりもしてたんですが、ここではアッパーな2step楽曲をチョイス。埋め込んだ公式動画からも分かる通り、低音が効いててSKE48劇場の音響では鳴りが微妙というのも革命的ではありました(回を重ねるごとに改善してますが)。土岐麻子作詞の歌詞はおそらく秋元康は書かなそうなテーマの社会派シリアス路線なのも良い。


 

ドント・ストップ・ミュージック / SKE48 TeamKII

TeamKII「時間がない」公演からNight Tempo楽曲以外でもう1曲。オーソドックなディスコ曲にのせて、mihimaruGTの「気分上々↑↑」を思わせる虚無パーティー感な歌詞が秋元康っぽくなくて良い。もう1曲のディスコ曲「いいね、それいいね」はズンドコ強めで甲乙つけがたし。


 

超・ワルプルギス / シャチフレ

SKE48メンバーによる派生ユニットのカミングフレーバーとスタダのTEAM SHACHIのコラボユニットの楽曲。コラボシングル「I's PRIDE」の表題曲はSKE48所属事務所ZEST側の布陣でこちらはスタダ布陣。遊び心のある楽曲はいかにもスタダといった感じで羨ましいんですが48Gしか聴けない呪いを自らに課しているのでこの曲を選ばないといけないのです。

 

 

誰しもいつかは止まる心臓を / SKE48 TeamE

SKE48のオリジナル新公演第3段、TeamEの新公演「声出していこーぜ!!!」からこの曲をチョイス。この公演の目玉となるヒャダインこと前山田健一作詞作曲の楽曲。ヒャダイン楽曲でいうと表題曲の「声出していこーぜ!!!」や「ぎゃぎゃぎゃわいい」がももクロ楽曲を思わせるおもちゃ箱をひっくり返したような楽曲なんですが、こういう末期SMAPを思わせるようなじわじわくるいい曲もあってよかった、という感じで。


 

真夜中の微熱 / UNLAME

秋元康楽曲のラストはAKB48メンバーと一般参加者で実施されたサバイバルオーディション番組OUT OF 48で選ばれたユニットから。このユニットは秋元康プロデュースではなく、ラストアイドル新章も手掛けるblowout代表の一ノ宮佑貴によるものだったりするんですが、楽曲を直接書くわけではなくあくまでプロデュースのみとのことらしいです。この楽曲はAAA「恋音と雨空」を手掛けた岡村洋佑の作詞作曲とのことで、Y2K R&Bリバイバルテイストが意外と良くない?という感じで


 

続いて、秋元康作詞楽曲部門

 

Enjoy無礼講! / りぷりっぷる(NMB48

去年はNMB48から1曲も選んでなかったのが心にチクリと残っていたので、アルバムNMB13からこの曲をチョイス。テクノポップ調でループ感のあるトラックがクセになる曲です。


 

寝たふり / AKB48 お料理選抜デザート部

シティポップっぽいグッと来る楽曲なんですが、MVがこんな感じなのがテレビ番組の企画でチーム対抗のコラボカフェ売上対決みたいなのがあってその優勝のスイーツ部のご褒美企画だからです。楽曲と歌詞が上がってくる前にMVの準備しないといけなかったんだろうな、という察してしまうところではあります。


 

Wonderland / AKB48 SURREAL

AKB48メンバーがメタバース空間で結成したユニットの楽曲ってことになっているんですが、メタバースはこれからはWHITE SCORPIONの領土になっていきそうだし、しれっとなかったコトにされそうなので拾っておきました。AKB48名義の曲にしてはヌケの良いダンスチューンだよなと。


 

100年経ったら Kiss me! / SKE48 TeamKII

1!2!3!4! ヨロシク!」から脈々と受け継がれるSKE48ディスコ曲が今年もありましたよ。というだけです。普通にいい曲。


 

Do the dance! / AKB48 17期18期研究生

タイトルからしてダンスな渋めのディスコ曲なんですが、研究生の初々しさもあってキッズ味もある絶妙な塩梅だと思います。


 

といったところで、完全に好みで10曲選んでみました。気になった曲はありましたでしょうか。今年はHKT48とNGT48とSTU48の楽曲が選外でしたが、リリースが少なくてかつ王道寄りだったということでご容赦を。この機会に全曲聴きたい方はYouTube Musicのプレイリスト作ってますのでそちらをどうぞ。